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「愛の技巧、(後略)」終演しました

どうもこんにちは、
憂鬱なる11月の月曜日、いかがお過ごしですか。

大変ご無沙汰になってしまいました、
中野雄斗です。お世話になっております。


中野は先週の火曜日まで、
新宿区は中落合にありますシアター風姿花伝にて
劇団肋骨蜜柑同好会第8回「愛の技巧、または彷徨するヒト胎盤性ラクトーゲンのみる夢」
というお芝居に出演しておりました
(ご挨拶遅くなってしまってごめんなさい……。紹介記事すら書けてなかったし)。
気にかけてくださったり中野に声かけたりしてくださった皆様、
ご覧くださった皆様、
そしてそれ以外のすべての皆様。
ほんとうに、ありがとうございました。

客演どころか自劇団の公演の振り返りさえちゃんとやってないな、と思って、
せっかくだしたまには書いてみようかと思ったのですが、
そしたら9月の客演も書きたいな……あっ5月の客演も……いっそ今年の振り返りにする……? みたいな収拾つかない状態になりかけてるので、
とりあえず直近の「愛の技巧、(後略)」について書き出してみます。
半分は、このブログまだ生きてるんだぜっていうなんか、そういうアレです。


振り返るにはタイミングを逃してしまった感があるし、
だいぶだらだら書き連ねてしまったんですが
いちどすべて、中野の頭の中のものを文字に起こすという作業をしておきたくて。
中野なりのこれが作品と、あのころの中野への弔いだと思っていただければ。
奇しくもきょうで公演の初七日にあたるし。
どうしようもないくらい私的な記事であること、あらかじめご承知おきください。


劇団肋骨蜜柑同好会(以下「肋骨」)さんと中野とは、数年前からなんとなく面識があるみたいな状態でして、
中野が初めて拝見したのが、
今は亡きpit北/区域での「つぎとまります・初夏」だったと記憶しています。
それ以降の作品は昨年12月の「恋の手本 ~曽根崎心中~」やいわゆるミラフェス、を除き観ているはずなので、
劇団単位で作品を観たりすることの滅多にない中野としては、稀有なことだなぁと思ったりしています。
じつは肋骨さんにはこれ以前にも一度、
(やはり代役的なニュアンスで)出演を打診していただいたことがあったんですが
そのときは中野のポカで反故にしてしまったので、
今回、代役とはいえお世話になれたのは大変うれしかったのです。


とはいえ。
やはり彼の代役というのはどう考えても責任が重いし、
観にいらっしゃるお客様もそういう目でご覧になるんだろうなあ、怖いなあ、
すでに稽古してる座組のひとたちからも「あいつが代役かぁ」みたいな感じで見られるんだろなぁ……
なんて気分で、
9月のOM-2の劇場入り直前に初めて稽古場に行ったのでした。いちど顔出しておかないと、ちょっとしんどい気がして。
(OM-2もできれば観てもらいたかったし……)

いや、すごいよくしていただいたんですよ。有難いことに。
でもその日の台本読みやエチュードの端々に、もうすでに演出がついているであろう匂いを嗅ぎ取ったりして、
あー途中参入ってこういうことだよなぁ、頑張らねば……とも思って。
というか、台本読みの時点ですでにほかの俳優さんがたが上手くて、
げー! そんな読み方するのかよ! マジかよ……!
勉強になるなぁ、なんて稽古のたびに思いつつ緊張感のある日々を過ごしていました。

中野が稽古に本格的に合流してしばらく経つまでは上演での配役を決めず、
役をシャッフルしながら台本を読んでいたのですが、
結果的に自分が演りたい(そして彼が演る予定だったであろう)役を頂けました。
これは初めて台本を読んだときに直感で「あ、この役かな」と思ったのですが、
それが先入観になってなかったならよいのだけど……

中野の登板が決まったタイミングではまだ台本が完成していなかったというのもあるし、
脚本のフジタさんがアテ書き(演じる俳優に合わせて台本を書く、みたいなやつ。伝われ)っぽい書き方をするらしいというのもあり、
結果的にはだいぶ(日常での)中野に近い役柄を頂く形になったなぁ、と思っています。とてもありがたいことなんですが。
それがよかったかどうか、今となってはわからないのですが。


ときたま「おまえは代役なんだぞ」っていうよくわからない声が
自分の内から聞こえてきたりもして、そのたびに
こんなに関係者からよくしてもらっていいんだろうか……こんなに愉しくていいんだろうか……みたいなことを考えていたんですが、
それでくよくよしたりするのは何に対しても誰に対しても失礼だと思って、どうにか抑え込んでました。
もう開き直ってやるしかないだろう、と。開き直るしかなかったんですが。


おかげさまでとても愉しく、またとても緊張して舞台に立つことができました。
あんなに本番の開場がこわい舞台も久々でした。いまだかつてなかったかもしれない。

何がこわかったか、うまく言葉にできる自信はないのですがひとつには、
自分(の役)が作品の頭とほぼおわりを(ほとんどひとりで)方向づけなきゃいけない、
みたいなプレッシャーだったのかなぁ、とか思っています。

あと、いわゆるカーテンコールにあたる場面。僕以外の俳優がひとりひとり焼香し徐々に舞台を解体していくというのが、
競演者ぜんいん敵に回られたみたいで
こわかった、というより、つらかった。
この輪廻のなかにこのひとたちは何も思わず組み込まれていくんだろうか、という気持ちになって。自分以外全員敵みたいな。
この場面で拍手を頂く回もあったのですが、そのときは観客までグルになって、
人どころか劇場全体が敵みたいな気がしてとてもつらかった。
もちろん役としてあの場にいたしこれは役の感情、であってほしいんですけど、とにかくつらかった。
気づけば毎回あの場面では泣いてた……

そんなこんなありつつ必死に駆け抜けた、(中野にとっては)1ヶ月半くらいの出来事でした。

得るものも出会えたご縁もちょっと整理が追い付かないくらいに多くて、
どうにかこれから大事にしていけたらな、と思っています。

肋骨主宰であり脚本・演出・出演のフジタタイセイさんはじめ素敵な競演者のみなさま、
肋骨劇団員・スタッフのみなさま、
そして再度になりますが気にかけて/ご覧になってくださった、またはそうでなかったすべてのみなさま。

ほんとうに、ありがとうございました。
中野が関わったことで少しでもなにかの足しになっていたなら、幸いです。



********


終わった公演のこといつまでも引き摺っててもダサいし、
とりあえず一通り書けた気がするので、このへんで。

自分につぎの予定がないというのはアレですね、
おセンチな気分になろうとしちゃうから気持ち悪いですね。

中野は年明けから社会的ステータスが変わる、はず(しょうもないポカとかしなければ)なので、
脇目もふらず演劇に齧りつけるというのはこれが最期の機会だったんだなぁ、とぼんやり考えています。
燃え尽きがすごい。

公演が終わってから知り合いとかに会って
「(中野は)演劇を続けるよ」と声をかけていただくこともあったのですが、
さて。どうなることか。



(石榴~。)の新作なり再演なりをやりたい気持ちはあるのですが、
すくなくとも作品のクリエイションはほかの劇団員に任せて
中野はそのバックアップができればいいな、と最近は思ったりしています。
幸いにも中村くんとか(立川さんとか)脚本・演出できるひとがほかにもいるし。

いつになるかはまだわかりませんけれど、もし、その機会がありましたら。
こことかで声を上げますので、どうか気にしていただけたら幸いです。



あ、肋骨さんの次回公演は来年4月28日(金)~5月2日(木)、
同じくシアター風姿花伝にて、だそうです(予定)。
まだ何もそれについては書いてないみたいですが、時期が近くなったらこちらとか、覗いてみてはいかがでしょうか。
https://rokkotsumikan.com/

あと、公演に関わった方たちの今後の予定については
競演者の山城秀之さんがTwitterでまとめてくださってたり、
https://mobile.twitter.com/hiroshimaya?p=s
(ちょっと遡ってください)

ほかにも制作のしむじゃっくさんとか
https://mobile.twitter.com/sym_jack?p=s

照明の少年さんとか
https://mobile.twitter.com/sho_nen/status/795206010684084224?p=v


いろんな方がいろんなところで今後もご活躍だそうなので、よろしければぜひ。
中野も積極的に気にしていこうと思ってます。ほんとにもれなく素敵な人たちなので。
どうか別の場所で、別の彼ら彼女らと出会ってみてください。

こんな感じで今日のところは失礼いたします。めっちゃ長くなりましたごめんなさい……
中野雄斗でした。

ご縁があればまた、どこかで。





愛の技巧1
愛の技巧2
愛の技巧3
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プロフィール

(石榴の花が咲いてる。)

Author:(石榴の花が咲いてる。)
2013年3月17日、『明るい家族計画』にて成立。おもに見世物をする。
だれでも構成員を名乗り、作品(見世物)を実施することができる。ライブハウス・講堂・大通り・公園・砂浜・ギャラリー・河原といった本来劇場ではない場所で、乾いた感情と湿った人間関係をいささか過剰に、感傷的に描く。また、人の目を引くことを第一に突飛な画造りに励んでおり、感傷的な台詞との差異に面喰らう観客も少なくない。
目標は(石榴の花が咲いてる。)という名称が音楽・絵画・映画・演劇などのようにひとつのジャンルとして成立すること。

問い合わせ先zaccuro☆hotmail.co.jp(☆→@)

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